肝臓に負担をかけない運動と食事

肝硬変の患者さまでは、日常生活のしっかりとした管理が必要となります。
以下に運動と食事について、まとめました。

運動や日常生活について

  • 運 動

手足の屈伸やストレッチ程度の軽い運動にとどめておきましょう。

  • 食後の安静

食後は胃腸や肝臓が活発に働く時間帯なので、食後30分程度はソファーや座椅子などに楽な姿勢で座り、ゆったりと過ごしましょう。

  • 睡 眠

夜間は十分な睡眠を取りましょう。

  • 入 浴

食直後の入浴は避けて、ぬるめのお湯に入りましょう。

食事や栄養について

基本的には栄養バランスの良い食事を1日3食、規則正しく摂るようにしましょう。

  • 1日に摂取する総エネルギー量(カロリー)

標準体重1kgあたり25~30kcalが基準になります(標準体重60kgの人では1,500~1,800kcalに相当)。現在の体重や他の病気の有無などにより、1日に摂取するエネルギー量は変わるので、ご担当の先生や管理栄養士と相談して決めましょう。

  • 塩 分

1日の塩分摂取量は5~7g程度に控えましょう。塩分の制限は、おかずだけでなく、汁物や調味料などにも気を配り、食事全体で塩分を摂りすぎないようにしましょう。

  • 水 分

1日の水分摂取量は1リットル(1,000mL)程度にします。急激に過剰な水を飲むと、腎障害が悪化する場合がありますので注意しましょう。

  • 夜 食

夕食から翌日の朝食まで何も食べないと、肝硬変の患者さまの肝臓はエネルギー不足に陥り、代謝負担が大きくなります。それを予防するためには、寝る前に200kcal程度の夜食を食べるように心がけましょう(1日の総カロリー量は、夜食の分も含めて計算します)。

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